技術規範
基本的な考えかた
当社は、次の方針を元に提供技術をデザインします。
- なるべく小さく単一機能なソフトウェア/サービスを、数多く、しかも開発費を抑えて準備する。
- 各お客様のニーズに合わせて、必要な物だけ組合わせて提供する。
- サービス開始後も、変化してゆくニーズに合わせ流動的にサービスを組み換えてゆく。
この方針は、Unix規範をベースとしています。
Unix規範とは、本来ソフトウェア開発の規範/哲学/思想ですが、 当社はソフトウェア開発のみならず、提供技術全般に関わる規範と位置付けています。
提供技術全般の規範
- 小さいものは美しい。
-
一つのプログラムには一つのことをやらせる。
小さく単機能なソフトウェアを準備し、それらを柔軟に組合せることにより、お客様のニーズに合った必要にして十分な機能を提供することができます。
お客様には、本当に必要な機能だけをご利用頂き、「ハイスペックだけれど使わない機能」に無駄な経費を掛けることをさせません。 -
ソフトウェアの梃子(てこ)を強みにする。
自社開発にとらわれないで、既存の良いもの/利用できるものは積極的に利用することを意味しています。
このことにより、梃子のようにその力を何倍にもすることができます。
当社は、オープンソースソフトウェアを梃子として活用し、優れた技術を提供します。
ソフトウェア開発規範
ソフトウェア開発では、以下 9つのUnix規範を守るよう、心がけています。
- 小さいものは美しい。
- 一つのプログラムには一つのことをやらせる。
- できるだけ早く試作する。
- 効率よりも移植性。
- 数値データは単純な ASCII ファイルに保存する。
- ソフトウェアの梃子(てこ)を強みにする。
- シェルスクリプトで梃子の効果と移植性を高める。
- 拘束的ユーザインタフェースは避ける。
- 全てのプログラムをフィルタにする。
Unix規範詳細は こちら をご参照下さい。
オープンソースソフトウェア活用
オープンソースソフトウェア(OSS)
オープンソースソフトウェア(OSS)とは、ソースコードを無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの使用、改良、再配布が行えるようにしたソフトウェアです。
OSS は無償であるがゆえに「品質が悪くて使えないソフト」という認識があるかもしれませんが、実際は有償のソフト以上に優れたものもたくさんあります。
当社では、機能的にも、品質的にも優れた OSS を調査、検証し、製品/サービスに適用しています。
アドバンテージ
無償であることはもちろん利点ですが、それ以上に次のようなアドバンテージがあります。
- 高機能
Unix 系の OSS は、Unix 規範に則り開発されたものが、数多くあります。
これらの OSS は、お互いすぐれた OSS を梃子として利用し合い、更に高機能な OSS を提供しています。 - 高品質
"Given enough eyeballs, all bugs are shallow."
(目玉の数が充分あれば、どんな不具合も深刻じゃない)
という言葉に象徴されるように、ほとんどの OSS は、世界中の多くの技術者により開発され、確認されているため、高品質なものになっています。 - 保守/不具合対応
多くの OSS が高品質とはいえ、まったく不具合がないとは言い切れませんし、緊急に修正が必要な場合もあるかもしれません。
しかし、その場合には、ソースコードが公開されているため、当社で修正しリリースすることが可能です。
ディスアドバンテージ
もちろん、OSS にも次のようなディスアドバンテージがありますが、当社はそれを避けるよう努力を継続してゆきます。
- 無保証
OSS 自体は無補償・無保証であることが多く、不具合が発生した場合、それによる損害の補償も修正する責任も開発者にはありません。
しかし、無補償につきましては、OSS に限らず、有償の市販ソフトウェアにつきましても、ほとんどの場合、無補償に近いライセンスとなっております。
また、当社と致しましては、不具合修正について、発生確認後、早急に対処致します。 - OSS ライセンス
OSS ライセンスには、いくつか種類がありますが、大きく分けて GPL系ライセンスと、BSD系ライセンスの 2つのグループに分類されます。
GPL系ライセンスを持つ OSS を使用する場合、使用したソフトウェアもソースコード開示の義務を負う場合があり、受託開発の場合には、大きな問題となる場合があります。
当社は、受託開発の場合には、GPL 系ライセンスを持つ OSS の使用は極力避け、BSD 系ライセンス の OSS を使用しています。
暗号化メール
暗号化メール
当社では、メールセキュリティ確保のためにPGPを用いた暗号化メールを採用・推奨しています。
当社宛にPGP暗号化メールを送信する場合には、 こちら より各社員のPGPパブリックキー(公開鍵)を入手の上、暗号化をお願いします。
当社宛にPGP暗号化メールを送信する場合には、 こちら より各社員のPGPパブリックキー(公開鍵)を入手の上、暗号化をお願いします。